NASDAQ100は年18%の長期トレンドラインに収斂しながら推移してきた。
大幅な調整は成長企業の資金調達環境に懸念が生じたときに起きている。

<要旨>
・ NASDAQ100は2010年から2019年にかけ、年18%ペースに概ね収斂しながら上昇してきた
・ 下に突き抜けたのは、主に「金融政策のサポート無き実体経済悪化」が懸念された時期
・ 「金融政策のサポート無き実体経済悪化」が成立してしまうと成長企業の資金調達環境に懸念が生じるということと解釈
・ 低成長な経済環境下のため、単純な長期金利との逆相関は見られない

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NASDAQ100の2010年以降を対数で見るとこのようになります。
(NASDAQ-100:NASDAQに上場する、金融銘柄を除く時価総額上位100銘柄の時価総額加重平均によって算出される株価指数)

出典:Trading View

推移の中心へ串を刺すように直線を引いた青のトレンドラインに概ね収斂しています。

概ね一定ペースで上昇してきたということですが、このトレンドラインの角度、つまり上昇率は、年18%ペースです。

直観的ですが、GAFAMの増収率しかり、業績としても概ねそれぐらいの増価はしている感覚を持ちます。

下表は2010年から1年ごとに18%上昇した場合の想定値であり、トレンドラインの各年における値です。

一方、パープルで囲った4つはトレンドラインを青のトレンドラインを下に突き抜けた時期ですが、2011年・12年の欧州債務危機以降、2020年のコロナショックを除くと2つで、

❶ QE3が終了してほどなく訪れたチャイナショックなどの実体経済悪化
❷ 実体経済悪化にも関わらず利上げを継続することが懸念された時期

であり、共に金融政策のサポート無き実体経済悪化というところが懸念された時期です。

「金融政策のサポート無き実体経済悪化」が成立してしまうと成長企業の資金調達環境に懸念が生じるということと解釈しています。

単純に長期金利と逆相関というわけではなく、2017年は景況感の好転により長期金利上昇とNASDAQ高が両立していますし、チャイナショック時は長期金利が低下していてもNASDAQ安でした。

これは低成長な経済環境においては少々好景気になって金利が上昇しても絶対的な水準が高くなりにくく、かつ好景気も長くは続きにくいためだと解釈しています。

<ディスクレーマー>
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