資産形成のリスクは、求める「年率」を下げることで抑える
リスクを抑えようとする時によく取り上げられるのは、投資対象の分散によってポートフォリオの中でそれぞれの相関性を低くしておくという考え方です。
確かにそれは有効なのですが、それはあくまでも「求める年率(リターン)が同じ」という条件下において、「少しでもリスク(標準偏差)を抑えることで相対的に優れた運用成績を実現しよう」とする試みです。
自己資金の運用において、目的は運用成績で他人に勝つことではなく、自身の資産形成です。リスクを抑えるためには、そもそも自分が求める年率を低くしてしまえば良いわけです。
ここで「求める年率を低くする」とは、最終的な資産形成の目標を低くするということではありません。あくまでも、下げるのは「年」率です。つまり、資産形成の目標水準はそのままにして、運用期間を出来るだけ長く取るように工夫することで、求める「年」率を低くするということです。
例えば、3年と25年で比較して見ます。手元の余裕資金1,000万円を将来3,000万円に育てたいと考えた場合、求める年率は前者が50%、後者は5%です。
長く続けるために存在するいくつかの壁
口座を持っていることを忘れていた人たちの運用成績は、
他のあらゆる人たちより優れていた
ーJim Q’Shaughnessy(2014,The New York Times)
世界有数規模である米国フィデリティ社のマネージャーが明かした内容です。このことが示しているのは、よく「忘れたつもりで運用しなさい」と言うものの、それを実行するのは極めて難しいという事実です。
経済には必ず悪い局面があり、そこではしばしば何らかの構造的な危機まで喧伝されるものです。悲観的なニュースが溢れる中、日々資産価値は下落していく。そのような時期に冷静さを保つことはイメージよりずっと難しいということです。
別の話ですが、投資信託の中には年月と共に解約で残高が減っていき成績が相対的に劣化したものも過去にあることから、長く続けて大丈夫な商品かどうか?を事前に厳しくチェックしておく必要もあります。
こうした壁に阻まれ、せっかく運用期間を長く計画しても途中で躓いてしまって最終的に描いた目標水準の達成が覚束ない可能性は誰にでも十分にあります。最初からそうならないように対策を取っておくことで、そのリスクを減じておきたいものです。
私たちが提供する、長期的な資産形成を実現するためのサポート
1) 運用期間を長く取るためのプランニング
・ 本当に長く続けられる運用対象について
・ 優遇税制のフル活用
・ 買付の進め方を工夫して運用期間を長くする方法
・ 将来の受取方法を工夫して運用期間を更に長くする方法
2) 安心して継続するためのレビュー
・ 計画の進捗を報告
・ 経済動向を常に把握
・ つい忘れてしまう、目的や理解を再確認
「長く続けるために立ちはだかる壁」を取り払うために、安心して長く続けていただけるようなサポートを提供します。
サポートの内容は、少しでも運用期間を長く取るためのいくつかの工夫を最初のプランニングの段階で盛り込むこと、及び運用開始後に継続的なレビューを行っていくことが軸となります。
アドバイザーは転勤などで交代することが無いため、これらのサポートを長期的に行うことが可能となっています。
その他
余剰資金の有効活用をお考えの方へは、長期的な資産形成に加えて、より優れたパフォーマンスを目指すソリューションを提供します。 詳細を見る